2008年 05月 30日
変える人 |
顔を覚えられないという(脳の)症状を持つ人がいる。
1分前に話した人や隣人が思い出せなかったり、
子供の頃の記憶に友人や先生の顔が全くなかったり。
でもあまり認知されていないため、
「人に興味がない」とか「挨拶したのに感じがよろしくない」とか、
本人の性格に関連付けられてしまうことも多い。
人の顔を瞬時に記憶できることを能力と呼ぶのであれば、
この相貌失認(Prosopagnosia)を抱える人は
障害を持っているということになるが、
軽い症状も含めると、米国で50人に約1人は相貌失認があるらしく、
ちょっとしたアレルギー持ちより高確率な存在だ。
こうなるともう、何が「ノーマル」なのかわからなくなる。
これって本当に障害、なのかなぁ?
今読んでいる本Born on a Blue Dayの著者は
アスペルガー&サヴァン症候群&共感覚のスペクトラムで、
37の5乗の答えが瞬間的に絵となって頭に浮かぶ(計算が不要)。
その代わり他者の感情を理解するにも数字が必要で、
話し手の「哀しい」という気持ちは数字の「6」を思い浮かべる。
彼の脳の中では、数字にまつわる神経が
色や画像や感情と強く手をつないでいる、ということだ。
著者のような人が数字という概念のない時代に生まれていたら、
きっと社会的に困った人になるだろう。
逆に言えば、現代に生まれたからこそその能力が買われているわけで、
天文学的桁の素数を見つけるのも彼のような人なのでは?と想像してみる。
相貌失認の場合も、「関わった人の顔は覚えて当たり前」という
社会に暮らしているせいで変わり者扱いされる。
でも、これだけ人口が増えてどこへ行っても人だらけな都会では
ストレスが減るというメリットもあるんじゃなかろうか、と私は思う。
道で嫌いな上司に遭遇することが(認知的に)ないし、
似た顔を見てイヤ~な記憶が蘇るってこともないから(笑)
職場や学校はともかく、道はサクサク歩けそうだ。
「顔は覚えられないもの」という認識が広がれば、
社会的に変わった人がしばしば大発見をするように、
かつての障害は「能力」になりうる。
それを阻んでいるのは世の中を運営する「ノーマル」達だったりして。
まだ使い方(?)が分からないだけで、相貌失認も
ヒトの生活を大きく変える進化の兆しなのでは・・・
と考える私は激しく間違っていますか、教授???
1分前に話した人や隣人が思い出せなかったり、
子供の頃の記憶に友人や先生の顔が全くなかったり。
でもあまり認知されていないため、
「人に興味がない」とか「挨拶したのに感じがよろしくない」とか、
本人の性格に関連付けられてしまうことも多い。
人の顔を瞬時に記憶できることを能力と呼ぶのであれば、
この相貌失認(Prosopagnosia)を抱える人は
障害を持っているということになるが、
軽い症状も含めると、米国で50人に約1人は相貌失認があるらしく、
ちょっとしたアレルギー持ちより高確率な存在だ。
こうなるともう、何が「ノーマル」なのかわからなくなる。
これって本当に障害、なのかなぁ?
今読んでいる本Born on a Blue Dayの著者は
アスペルガー&サヴァン症候群&共感覚のスペクトラムで、
37の5乗の答えが瞬間的に絵となって頭に浮かぶ(計算が不要)。
その代わり他者の感情を理解するにも数字が必要で、
話し手の「哀しい」という気持ちは数字の「6」を思い浮かべる。
彼の脳の中では、数字にまつわる神経が
色や画像や感情と強く手をつないでいる、ということだ。
著者のような人が数字という概念のない時代に生まれていたら、
きっと社会的に困った人になるだろう。
逆に言えば、現代に生まれたからこそその能力が買われているわけで、
天文学的桁の素数を見つけるのも彼のような人なのでは?と想像してみる。
相貌失認の場合も、「関わった人の顔は覚えて当たり前」という
社会に暮らしているせいで変わり者扱いされる。
でも、これだけ人口が増えてどこへ行っても人だらけな都会では
ストレスが減るというメリットもあるんじゃなかろうか、と私は思う。
道で嫌いな上司に遭遇することが(認知的に)ないし、
似た顔を見てイヤ~な記憶が蘇るってこともないから(笑)
職場や学校はともかく、道はサクサク歩けそうだ。
「顔は覚えられないもの」という認識が広がれば、
社会的に変わった人がしばしば大発見をするように、
かつての障害は「能力」になりうる。
それを阻んでいるのは世の中を運営する「ノーマル」達だったりして。
まだ使い方(?)が分からないだけで、相貌失認も
ヒトの生活を大きく変える進化の兆しなのでは・・・
と考える私は激しく間違っていますか、教授???
by goalaska
| 2008-05-30 16:51
| 受け売り心理学