2008年 01月 22日
即効性と持続性 |
次のセメスターに入る前に遅まきながら前期のまとめ。
心の風邪、うつ病に関するデータを少々。いや長文です、覚悟。
うつの症状は放っておいても自然に改善することが多い代わりに、
一生のうちに2度目が出る確率も高い。
うつになった場合、抗うつ剤処方による治療が一般的で即効性も高いが、
プレシボ治療・認知療法と共に治療ストップ4ヶ月後の再発率を比べると、
抗うつ剤 40%
プレシボ 81%
認知療法 25% となる。(Hollon & DeRubeis, 2002)
また抗うつ剤治療または認知行動療法を4ヶ月受けた人の1年後と
抗うつ剤を1年継続使用している人の再発率を比べた場合も同様に、
抗うつ剤 76%
認知行動療法 31%
抗うつ剤服用中 47% となる。 (Hollon et al, 2005)
このデータから私のような素人でも読めることは、
薬を飲んでいるだけは根本治療にならないかも?、
「薬への期待(偽薬)」も無視できないかも?、
そして本人の思考グセや行動グセを変えるのが最も有効そうだということ。
実際、薬と認知行動療法をセットで受けた場合の再発率は10%。
また心理療法全般で言うと、認知療法(思考方法を変える)のみより
行動療法(行動を変える)を加える方が不思議と効果が高い。
アメリカはパブロフの犬系行動心理学の本家、
ゆえにその手のデータが多いんじゃ?という点を割引いて考えても、
ヒトって生き物はやっぱり動物なんだなぁと思う。
「思考」がヒトをヒトにしている、
つまり考えが行動や感情をコントロールしているように見えて、実は違う。
思ってないことをする→頭が理由を後付けして納得って方が自然?らしいのだ。
他の不安症、強迫神経症・PTSDやパニック障害も、
本気で治そうとするなら最終的には行動療法、
怖い・嫌い→パニくる&逃げるというパターンを変える。
うつの場合も同様に、落ち込みに繋がりやすい行動・思考を変える。
風邪を引きやすい人が風邪を引かないよう、
うがいや乾布摩擦(いまどき?)するようなものだろう、きっと。
うつになる人は増え、学生・老人にも多い。
もし自分や周囲の人にうつの症状が出たら、
再発防止のために薬だけでなく心理療法も取り入れてね。
心の風邪、うつ病に関するデータを少々。いや長文です、覚悟。
うつの症状は放っておいても自然に改善することが多い代わりに、
一生のうちに2度目が出る確率も高い。
うつになった場合、抗うつ剤処方による治療が一般的で即効性も高いが、
プレシボ治療・認知療法と共に治療ストップ4ヶ月後の再発率を比べると、
抗うつ剤 40%
プレシボ 81%
認知療法 25% となる。(Hollon & DeRubeis, 2002)
また抗うつ剤治療または認知行動療法を4ヶ月受けた人の1年後と
抗うつ剤を1年継続使用している人の再発率を比べた場合も同様に、
抗うつ剤 76%
認知行動療法 31%
抗うつ剤服用中 47% となる。 (Hollon et al, 2005)
このデータから私のような素人でも読めることは、
薬を飲んでいるだけは根本治療にならないかも?、
「薬への期待(偽薬)」も無視できないかも?、
そして本人の思考グセや行動グセを変えるのが最も有効そうだということ。
実際、薬と認知行動療法をセットで受けた場合の再発率は10%。
また心理療法全般で言うと、認知療法(思考方法を変える)のみより
行動療法(行動を変える)を加える方が不思議と効果が高い。
アメリカはパブロフの犬系行動心理学の本家、
ゆえにその手のデータが多いんじゃ?という点を割引いて考えても、
ヒトって生き物はやっぱり動物なんだなぁと思う。
「思考」がヒトをヒトにしている、
つまり考えが行動や感情をコントロールしているように見えて、実は違う。
思ってないことをする→頭が理由を後付けして納得って方が自然?らしいのだ。
他の不安症、強迫神経症・PTSDやパニック障害も、
本気で治そうとするなら最終的には行動療法、
怖い・嫌い→パニくる&逃げるというパターンを変える。
うつの場合も同様に、落ち込みに繋がりやすい行動・思考を変える。
風邪を引きやすい人が風邪を引かないよう、
うがいや乾布摩擦(いまどき?)するようなものだろう、きっと。
うつになる人は増え、学生・老人にも多い。
もし自分や周囲の人にうつの症状が出たら、
再発防止のために薬だけでなく心理療法も取り入れてね。
by goalaska
| 2008-01-22 15:46
| 受け売り心理学